惜別
友を見送った。
大学のワンゲル部で彼がリーダー、わたしがマネージャーだった。
卒業して繊維関係の大手に就職、社命でニューヨークに4年間留学した。
すこし病弱だったせいもあるか、早くに退いて某女子大の教授になった。
「もう女子大の先生になれるようなトシになったんか」と冷やかしたら、一生懸命抗弁していた。
数年前、ガンとわかってから、状況をつぶさに報告し、女子大の教え子やら、友人たちが入院先に押しかけて賑やかに過ごした。
同期の集まりにも万難を排して、(医者に無理を言って)出席していた。
きょう、生前に自分で作って印刷し、日にちだけ手で書き込んだ挨拶状が届いた。
「去る○月○日に皆様とは幽明界を異にいたしました...」
生きると言うことは、見送ることなんだな。
写真は50年前。彼も私もそこにいる。










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